「常識の壁をこえて」ダン・ケネディ、阪急コミュニケーションズ(2005/04)¥1,575 :
阪急コミュニケーションズ (2005/04/28)

過去の常識が今も常識であるとは限らない
盲信は悪である
目標を高く掲げるために
●著者は、米国のマーケティング業界のカリスマ、そして成功哲学の
講演者としても有名です。それだけに、ちょっと勉強している人にでも
面白く読ませるコツを知っているのでしょう。
・経験を積むにつれて、私はますます毒舌になっていった。・・・すると、
セミナーのあとに決まって、不愉快だと文句を言いにくる人がいる。
そのとき、私は思うのだ。今日のスピーチはうまくいったぞ、と。(p89)
●私が特に注目したのは100万円請求するという著者の広告の作り方です。
あくまでも過去の実績データから広告は作り出されるのです。そこに、
著者の想像力や奇抜なアイデアはそれほど重要ではないのです。
・私がどうやって広告をつくっているか紹介しよう。・・・それまでに打った
広告をチェックして、その効果をしらべる・・・ライバル業者が長期間
続けている広告を洗い出す・・・そうした材料のなかから、いちばん有効な
アイデアやテーマ、特典を再利用する。(p100)
●常識を放り出してあなたのやり方でやってみよう!というテーマの本
ですが、私が常識外れと思ったのは、著者が名刺を持たず、「本や
ビデオに連絡先を印刷してあるので、名刺がほしければ購入して
ください」と言っていることぐらいでした。
●つまり、ほとんどは常識的な内容なのですが、「No Rules」つまり常識外れを
強調することで、「つかみ」はばっちりということです。マーケッティング
系の著者が「常識外れの・・」という本を出す戦略と同じですね。
・頭の切れるスタッフは、嘘をつき、上司をだまし、会社のばかげた規則の
抜け道を探さなくてはならないのだ。・・・「優れた仕事は例外なく、
上司に逆らって成し遂げられる」(p198)
●とはいえ、内容的にはよくまとまっていて、いろいろとチャレンジしたくなる
一冊に仕上がっているということで星4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私に言わせれば、素質をうんぬんするのは意味がない。「遺伝か環境か」
という議論も全く無意味だ。・・・たとえ素質がなくても、その気になれ
ば、努力で補える。(p47)
・ビジネスの世界では、自分のアイディアや情報や利益を守るために、そして
自分の知識と専門技能に対して少しでも高い料金を得るために最大限の努力
をしなければならない。(p65)
・一度やってうまくいかなければ、もう一度やってみよう。それでもうまく
いかなければ、やめたほうがいい。ばかのひとつ覚えはなんの意味もない。
(W・C・フィールズ)(p105)
・私はそうしたほうがいいと思えば、顧客を「クビ」にする。私は書籍や
講演テープの通信販売で、無条件に商品の返品に応じている。・・・
そういった顧客にはまったく価値はない。・・・そこで「ブラックリスト」
に載せて、ダイレクトメールの送付リストからはずす。(p144)
・実は、重要なのは商品ではない。商品にまつわる「物語」なのだ。(p170)
・知りすぎることの弊害は、間違いなくある。・・・あまりに多くを
知りすぎているために「あのときはああだった」という過去の経験
をもとに勝手に結果を予測してしまうのだ。しかし、それが大間違い
の場合もある。時代は変る。(p216)
「常識の壁をこえて」ダン・ケネディ、阪急コミュニケーションズ(2005/04)
¥1,575(評価:★★★★☆)
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