「革命社長」吉越 浩一郎、日本実業出版社(2005/07)¥1,470 :88点, 吉越浩一郎
日本実業出版社 (2005/06/23)
売り上げランキング: 792

早朝の会議か・・・
働き続けたい女性の理解者
格言
●著者紹介・・・吉越 浩一郎
1947年生まれ。大学卒業後、極東ドイツ農産物振興会、メリタジャパン、
メリタカフェを経て1983年トリンプインターナショナル(香港)入社。
86年トリンプ・インターナショナル・ジャパンのマーケティング本部長、
87年副社長、92年社長就任。18年連続増収増益を達成。毎朝、開催
されるMS(マーケティング・セールス)会議が有名。
●実績を出している社長は何が違うのでしょうか。
・会社はトップで変わることを目の当たりにしました。トップがどういう
方向を示すかで、社員の心まで変わる。(営業本部長 木田博明)(p10)
●まず、仕事はきつい。実際にトリンプでは、中途入社の人がついていけなく
て退社するケースが多いという。そのスピードと責任追及についていけない
のです。
・たとえば私が「他の部署にお願いしてあることがまだあがってこないので、
これ以上進められません」と言うと、「それは頼んだことを追いかけてい
ない自分の責任だ」と返されます。・・・デッドラインを自己責任として
守って完了させない限り、仕事は終わらないということなんですね。
(佐藤真貴)(p64)
●第一に期限の決め方が厳しい。基本は明日だという。私の会社でも「明日
の朝まででいいから」という上司がいますが、このような期限の決め方でも、
早朝に会議をしているからこそ仕事が回っているのでしょう。
・会議の手法はこうです。まず僕のもとに来た情報について、「こういうこと
が起こった」「こういう報告があった」と、すべて会議でオープンにする。
そして決まったことについては「誰が、何を、いつまでに」というデッド
ラインを引く。それもできるだけ細分化して、期限は短く。基本は「翌日」
までです。最長でも1週間。(p135)
●さらに、残業は基本的にないので、担当は時間内に集中して業務を完結させ
るように強制されているのです。
・子供のいる女性にとって、特に残業はつらい。うちだったら毎日18時
には全社員退社しますから、その後、子供を迎えに行って夕飯も作れる。
・・・今では18時25分になると無条件に社内が消灯されるシステムに
しちゃったから、平日はだれも残業できません。(p88)
●課長が2週間連続で休暇を取らなくてはならないのも、楽しそうですが、
やっていること、実績はすべてオープンであり、業績により降格もありえる
職場ですから、休んでいる間もあまり気が休まらないのかもしれません。
・うちは、課長が部長に昇格するだけじゃなく、部長から課長に降格する人も
いれば、そこからまた部長になった、なんていう人も何人かいます。・・・
朝の会議で各部署のやっていることがみんなの前でオープンになってしまう
から、どの部署のどの役職の人が仕事ができるのか、できないのかが一目
瞭然。(p92)
●また、社長自らが現場感覚を持っていて、決断できていることもポイントでしょ
う。もし、全く同じ仕事のスタイルの人がいたとしても、現場を知らなければ、
間違った判断を下してしまい、会社はすぐにぼろぼろになってしまうでしょう。
・企画畑の人は、現場感覚から全くズレたことを言ったりする。「アンケート
を取ります」というのがいい例で、僕はそれが大嫌いです。直接本人に
聞きに行けばいいことなんです。(p117)
●もう、吉越社長は引退を考えているようです。しかし、これからが本当の吉越社長の力量を
評価されるときなのでしょう。引退後に、トリンプの成長を維持できる人をいかに育てたか
ということが数字で評価されるのです。
●吉越社長の優秀さと、こういう会社もいいな~と思わせる仕事のやり方に
★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・社内にある問題を僕が引きずり出すと、初めの頃はみんな「えーっ!」って
声を出して驚いていたのに、僕があまりにオープンにどんどん出しちゃうもの
だから、次第にしーんとして僕のメモを読むようになりました。(p143)
・お客様の視線で売り場を見ようと、アルバイトを使った店舗調査を始め
ました。抜き打ちで、最初は月10店舗、今では月20店舗やっていま
す。そして接客の点数を付けて店舗ランキングを出すんです。
(教育課長 松ヶ谷明子)(p214)
・絶対やると決めたことは、任せたうえで、常に進捗状況をチェックして、
どうしてもうまくいかない時にはトップ自らの責任で、徹底的に入って
いってでも成功させることです。(p70)
・ホンダは役員だけを大部屋に入れていると聞きますけど、これはとても
重要なことだと思います。・・・役員同士で情報の共有化ができれば、
同じ認識に立って「そうだな」と前に進むことができる。(p38)
「革命社長」吉越 浩一郎、日本実業出版社(2005/07)¥1,470
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)88点
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