「冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見」 :94点, ジム・ロジャーズ
日本経済新聞社 (2003/11/12)

示唆に富む世界旅行記
株式投資に興味が無い人が読んでもおもしろいですよ!
人生と投資を楽しむ生き方
●著者紹介・・・ジム・ロジャーズ
1942年生まれ。大学卒業後、米軍へ。その後、10年でリターン4000%
以上となるクォンタム・ファンドを運用。37歳で引退。
大学教授、TV司会者として活躍しながら個人で資産運用。1990年
にバイクで世界一周。1998年~01年車で世界を旅した記録が本書。
●この本は投資の教科書であり、地政学の教科書であり、旅行ガイドであり、
国際ビジネス情報誌であり、政治評論であり、冒険の記録です。
投資の教科書としては・・・
・投資は、まだ価格が安く、何もかもが問題を抱えていて、誰もがうち
ひしがれているような初期の段階で行ってこそ成功する。(p24)
旅行ガイドとしては・・・
・私の見たところ、観光ではタンザニアがアフリカで一番だ。(p232)
ビジネス情報としては・・・
・韓国の保護主義は侮蔑以外の何ものでもない。・・・韓国の繁栄は似非
であり、それなりの犠牲の上に成り立っている。マスコミが何と言おうと、
韓国に住んだり、韓国でビジネスを始めるのはやめたほうがいい。投資
するなんて論外だ。(p92)
地政学としては・・・
・国を変える一番よい方法はその国と付きあうことだ、というのが私の主張
だ。孤立化が変化に繋がることはめったにない。(p302)
●世界一周どころではありません。3周くらいしています。ヨーロッパから
中央アジア経由で日本へ、そしてロシア経由でヨーロッパに戻り、アフリカ
へ。南アフリカまで南下してから、エジプトに戻ってインドを通って、
オーストラリア縦断。南米へ行って、北米まで北上しています。
●すごい!
通訳と盛り上がりました。「オレも世界旅行いきて~!!」
●通訳が爆笑したのは、タジキスタンのところ。
通訳は以前から「タジキスタンの大統領はアホ」と言っていましたが、
ジム・ロジャースも同じ感想だったからです。
・トルクメニスタン政府や内閣のメンバーは皆、トルクメンバシ(大統領)から
与えられたベンツに乗っていた。・・・私たちがさまざまな形で払った税金が、
トルクメンバシにこうしたお金として提供されているのだ。(p54)
●面白すぎる。そしてフィクションじゃない!
●著者の現実を見る目の鋭さ。そして、あまりに面白すぎる大冒険。
文句なく★5つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・その国で何が起きているのか、それはどれくらい悪いのか、その「国の
体温を測る」ために地元のブラック・マーケットに行く。・・・ブラック
マーケットを見つけたければ、銀行へ行くことだ。彼らはお金のある
ところに集まる習性がある。(p88)
・日本は国家予算の40%を公共投資に使う。米国では9%だ。こういう
やり方が、社会全体の健全性を損なっている。(p105)
・前年の洪水対策として、この国(モダンビーク)にお金が流れこんでいたが、
そのお金は隅々までには行き渡っていなかった。多くのNGOがばらまく
お金同様に、途中で政治家や役人どもの懐に消えていたのだ。(p229)
・私はかねてから、インド人が世界で一番箸にも棒にもかからない官僚的な
民族だと思っていた。しかし、エジプト人は、インド人と同じように英国
から学び、それをさらに滑稽なレベルへと高めていた。(p252)
・IMFと世界銀行・・・これらは廃止したほうがよい。・・・WTOを
廃止すれば不況と戦争が起きるだろう。(p317)
「冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見」J・R、日本経済新聞社(2003/11)
¥1,890(私の評価:★★★★★:絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
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