「いい会社をつくりましょう」塚越 寛、文屋(2004/9) :88点, 塚越寛
文屋 (2004/09)
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理想の会社
トップがぶれないこと、そこに成長の秘密があります
道徳心と美意識
●著者紹介・・・塚越 寛
1937年生まれ。21歳で社長代行として赤字会社の伊那食品工業
の建て直しに尽力する。83年社長に就任。05年会長に就任。
伊那食品工業は47年間連続の増収増益を達成している。
●伊那食品を経営している著者は、長期安定・低成長を目指すとして
います。
実際に健康ブームで寒天の需要は大幅に増えています。それでも、
伊那食品は急激な成長を排し、着実な成長を目指しています。
実際に伊那食品工業は、47年増収増益を続けています。
・年輪経営・・・私は木の年輪から、確実な低成長をつづけること
の正しさを学びました。(p107)
●インターネットで急成長を目指す企業や、
リストラでV字回復を目指す流れとは、全く正反対の考え方です。
●しかいs、よく考えると、日本はもはや食べ物がない、物がないと
いう時代ではなく、
何でもある、では人々は何を求めているのか?
そういう時代になりました。
そういう時代には、着実な経営が求められている
のかもしれません。
・末広がりの八の字経営とは、急激な成長を抑えようという考え方
です。(p66)
●そのためには、国でさえも、好況をなくして、できるだけ安定した
経済政策が必要であると著者は提言します。
現在の量的緩和によりインフレを目指す経済政策とは、
まったく正反対の考え方ですね。
・私は、「好況対策」こそ、国が本来なすべき経済対策だと考えて
います。いわば、山の突出した部分を削り、成長の曲線をゆるやか
にすることです。景気の波は小さく、平坦に近いほど良いと
思います。(p84)
●『企業とは社会の公器です』(p53)というコトバを聞いて、
松下幸之助の本を読んでいるような感覚を覚えました。
この経営者ありて、この企業ありなのでしょう。
・社員はいつも「果たしてこの経営者に自分たちの生活や将来を
預けて大丈夫だろうか」という目で見ているものです。(p154)
●着実な低成長経営というのは、今の時代に合っているのではないかと
共感する部分がありましたので、★4つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私の日々を支えてくれている座右の銘は、江戸末期の篤農家で
実践的な思想家であった、二宮尊徳先生の言葉です。
遠くをはかる者は富み
近くをはかる者は貧す
・・・(p14)
・スーパーなどの駐車場に車を止めるとき、当社の社員は店から
一番離れたところへ止めて、店までスタスタ歩きます。(p149)
・「どこの国はいやだ」「これからはどこの国に進出すべきだ」
というように、国で選ぶ傾向があります。しかし、当然のこと
ですが、国よりも人を選ぶべきだと思います。(p126)
・池上(房男)さんは常づね、「目的と手段をとり違えてはいけません
よ」とおっしゃっていました。(p50)
「いい会社をつくりましょう」塚越 寛、文屋(2004/9) ¥1,260
(私の評価:★★★★☆:買いましょう。素晴らしい本です)88点
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