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「ドイツ参謀本部」渡部 昇一、中央公論社(1986/10)¥357 : 

ドイツ参謀本部
ドイツ参謀本部
posted with amazlet on 06.05.31
渡部 昇一
中央公論社 (1986/10)
おすすめ度の平均: 4
3 剽窃だけどまあいっか
5 これぞ「教訓」としての歴史

【私の評価】 ★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ

■著者紹介・・・渡部 昇一

 1930年生まれ。大学卒業後、ドイツ、英国に留学。
 上智大学講師、助教授、教授を歴任して退職。名誉教授。

●1600年頃のヨーロッパ三十年戦争から、ヒトラーまで、
 プロイセン=ドイツ参謀本部を中心に、
 国家と戦争、そして戦争を遂行する組織について考察した一冊です。

●こうして読んでみるとヨーロッパの歴史とは、
 戦争の歴史とも言えるでしょう。

 そして国家の反映と没落の歴史の中から見えるのは、
 だれに権力を持たせるのか?ということです。

 有能な人が権力を持てるような組織こそが、
 強くなっているようです。

 ・フランス軍の将校の進級は、実力よりも上官の気に入るか否かが大きい
  問題で、地味に作戦の研究をするよりも、むしろ権勢家の門をくぐり、
  社交界に出入りし、そこで評判のいい人間になることに心がけるのが
  よいという風潮さえあった。・・・スタッフとラインの交代制を持つ
  プロイセンにくらべて本質的に劣っている(p165)

●人が組織をつくり、組織には昇進のルールがあり、
 そうした人、組織、組織のルールが、組織のレベルを決め、
 国の運命をも決めるのです。

 ・プロイセン=ドイツ参謀本部は、近代史の動向を左右するほどの
  意味を持つ組織上の社会的発明であった。しかし、それは
  ビスマルクという強力なリーダーとモルトケという有能なスタッフ
  の組み合わせの時だけ、めざましい効果を示したにすぎない。(p195)

●ドイツの歴史を「戦争」というテーマから大きく把握しながら、
 人と組織というものを考察できる一冊です。
 ★2つとしました。

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・ローンは剣を砥いで準備し、モルトケはこの剣を用い、
  ビスマルクは外交によって他国からの干渉が入るのを防いで、
  プロイセンを今日の勝利にみちびいた(ヴェルヘルム)(p129)
  


ドイツ参謀本部」渡部 昇一、中央公論社(1986/10)¥357
【私の評価】 ★★☆☆☆:時間とお金に余裕があればぜひ

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