二瓶社 (1998/06)
売り上げランキング: 29,623

よい入門書。
入門書
応用行動分析学に興味のある方に
■著者紹介・・・カレン・プライア
1932年ニューヨーク生まれ。生物学博士。
ハワイの海洋水族館シーライフパークの創設者の一人。
ここでのイルカの訓練をはじめ、動物トレーナーとして
長い経験を持つ。
●著者は、動物トレーナーのプロフェッショナルですが、
その動物を訓練する技術は人間にも当てはまるといいます。
イルカに技を覚えさせるのに、電気ショックなどの
悪い刺激は使いません。使うのは、エサやホイッスルなどだけです。
●では、どうやって人間に望ましい行動を
とらせることができるのでしょうか。
●基本は、望ましい行動をした直後に、
エサ(好子)を与えるということです。
好子としては、褒める、感謝する、笑顔で反応するなどです。
・行動に関する一般法則を一言で言うと、
「人間を含めた動物の行動は、その行動を行った直後の結果に影響を受ける」
ということだ。(訳者より)
●その行動の直後に、好子を与えるのです。
時間を置くと、どの行動に対してエサが与えられたのか、
わからなくなってしまいますので、注意が必要です。
・好子の提示、つまり強化は、変えようとする行動が起こったら
すぐに与えなければならない。(p17)
・タイミングが重要である。子どもを叱ったり、文句を言うときは、
言うことを聞いて望ましい行動をした瞬間に、
すぐ叱るのをやめなければならない。(p18)
●また、効果的に訓練するコツとしては、一つのことだけについて
訓練する必要があるようです。
常にメッセージは一つということですね。
・一時に一つのことを訓練せよ。・・・どんなに練習しても進歩が
見られないときは、たいてい、一度に二つ以上のことを上達させようと
している。(p45)
●私は、常日頃、自分で記録をつける、ご褒美を与えるなどの
自分自身をコントロールする技術を試してきましたが、
やはり自分自身を行動強化することは難しいことです。
それでも、そうした技術を知っている、
知っていないでは成果に大きな差ができるのではないでしょうか。
・私は好奇心から、禁煙、瞑想の学習、ダイエット、お金の管理の
シェイピングのプログラムを試してみた。・・・自己強化の方法で、
最も効果的だったのは記録をつけること(p69)
●専門語を直訳しているようで非常に読みにくいところがありますが、
非常に重要な内容を持った本でした。
著者の豊富な知識と、多くの実例が盛り込まれ、実生活で活用できる
内容となっています。
・行動が生ずるたびに強化することは、「学習」の段階で必要なだけである。
よちよち歩きの子どもにトイレのしつけをするときには、正しい使い方を
するたびにほめてやる。しかし、その行動が学習されてしまえば、
自分でうまくやるようになる。(p24)
●会社で働いている人、子どもを持っている人には必読の一冊です。
確信を持って★5つとしました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ショーペンハウアーはかつて、あらゆる独創的なアイディアは、
初めは笑いものにされ、次に執拗に攻撃され、最後に当然の
こととして受け入れられると言った。(p8)
・すべてのギャンブルは、変動強化で強化される。スロットマシンにコインを
入れるたびに当たりが出るとすれば、すぐに興味を失ってしまう。いつ
当たりが出るかわからないから、スロットマシンにコインを入れ続ける
のである。(p26)
・トレーナーとしては、よい行動が生じたときに訓練をやめる
ようにすべきである。(p54)
・人を無視するのではなく、行動を無視することによって、
相手の不快な態度をひとりでに消去できる。(p127)
▼引用は、この本からです。
「うまくやるための強化の原理」カレン・プライア、二瓶社(1998/6)¥1,470
【私の評価】★★★★★(90点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する
![]()
![]()
| メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 25,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 |
| 配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|発行者の日記

