「やらまいか!」大須賀 正孝、ダイヤモンド社(2005/5)¥1,575 :88点, 大須賀正孝
ダイヤモンド社
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「たたきあげ」の物流経営論
起業家志望者、必読の書
おもしろい。
■著者紹介・・・大須賀 正孝
ハマキョウレックス代表取締役。
1941年生まれ。大手メーカーに勤務後、青果仲介業などを経て、
1971年に浜松協同運送を設立。
1997年店頭公開、2003年東証一部上場。
●トラック輸送業を営む著者が、ひょんなことから
イトーヨーカドーの物流センターの運営を請負うことになりました。
著者は、物流センターについてはまったくの素人ですが、
トラック運送業時代に取引先の倒産で多額の借金を背負い、
死ぬ思いでコストを削減した経験が、
物流センター運営で生きることになります。
●まず、収支日計表でトラック毎の収支を把握していたのを、
物流センターのコスト管理に適用します。
現場の一人ひとりが、今日の自分の仕事は儲かっているのか、
赤字なのか、大雑把に把握することができるのです。
現場の人はバカではありませんから、もし自分の仕事が赤字であれば、
自然と黒字にしようと頭を使うわけです。
・収支日計表の目的は完璧を追求することではない。・・・
自分の担当している仕事が儲かっているのか、それとも
赤字なのかを社員一人ひとりに理解させることが真の狙いだ。
(p57)
●また、現場のやる気を強化するために、
日替わりで班長を変える制度があります。
通常、ベテランが班長となるのですが、
パートタイマーでも班長となることができるのです。
人間とは不思議なもので、
役職がつくと、その責任を全うしようとします。(本当に不思議)
・オレは作業員たちが仕事に責任感を持ち、「動かされる」
のではなく、自分から「動く」ような職場環境をつくりたかった。
そこで思いついたのが「日替わり班長制度」だった。(p74)
●結局は、現場でコスト削減の知恵が出ること。
そして、実際に効率的な運営できるということが大切なわけで、
それを実行できているからこそ著者の会社は好業績を
残しているのでしょう。
●多額の借金により、死ぬ思いででコスト削減に取り組んだことが、
今の成功につながっているわけで、「死ぬ思いもまたよし」
というのも、ひとつの人生の妙味だと感じました。
現場の力を引き出す知恵と経験に学ぶべき点が数多くありましたので、
★4つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・開発チームのメンバーも五~六人くらいがちょうどいい。
メンバーが多すぎるとコストばかりかかる。(p90)
・新聞の購読料は自分で払うようにしたほうがいい。
・・・自腹を切っていれば、もったいないからといって
必ず目を通すようになる。(p92)
・当時の運輸省は営業免許を持たない白トラ営業を違法行為だと
言いながら、白トラ営業の経験がない会社には免許を下ろさなかった。
・・・仮に免許を申請しても、当時は運輸省から許可が下りるまで
二、三年かかっていた。(p31)
▼引用は、この本からです。
「やらまいか!」大須賀 正孝、ダイヤモンド社(2005/5)¥1,575
【私の評価】★★★★☆88点
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