「日本の戦争力」小川 和久、アスコム(2005/11)¥1,680 :
アスコム
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ファクト&フィギュア(事実と数値データ)で説得的!
平和主義国家日本であるために
日本の安全保障の指南書【私の評価】★★★★☆
■著者紹介・・・小川 和久(おがわ かずひさ)
1945年生まれ。中学卒業後、陸上自衛隊生徒教育隊に入隊、
同航空学校を修了。同志社大学神学部を中退後、
「日本海新聞」「週刊現代」の記者を経て、1984年に
軍事アナリストとして独立。
危機管理総合研究所を主宰。著書多数。
●軍事関係ならテレビでおなじみの小川 和久さんの一冊です。
いつも論理的に破綻のない分かりやすい主張をされる
小川 和久さんですが、この本も分かりやすい一冊になっています。
●この本では、いかに自衛隊が他国を侵略する能力がないか、
具体的に説明されています。
自衛隊というものは、アメリカ軍をサポートするためにあるものであり、
逆に言うとアメリカ軍とセットで最強の軍隊となるわけです。
・自衛隊にはパワー・プロジェクション(戦力投射)能力がまったく
欠落している。数十万の陸軍を海を越えて上陸させ、戦争目的を
達成できるような構造を、もともと持っていない軍隊なのだ。(p55)
●また、防衛庁が防衛省になりましたが、安全保障の観点では、
情報収集を行う危機管理庁の必要性を主張しています。
昔から「情報」を重要視しない日本の弱点を
危惧されているようです。
・まず国の安全を図るための組織を以下のように作り上げてほしい。
・・・基本的に防衛庁(自衛隊)と危機管理庁の二本柱で構成される
と考えてほしい。そして、両者にまたがる情報活動やテロ対策のような
重要案件は、首相直属の国家安全保障会議が統括する。(p16)
●防衛庁が防衛省になり、北朝鮮のミサイルが飛んでくるご時勢で、
日本の防衛はどうなっているのだろう?と疑問に思う人に
お勧めの一冊です。
アメリカ抜きでは語れない日本の防衛がわかる一冊でした。
★4つとします。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・新聞であれ、テレビであれ、官僚であれ、学者であれ、北朝鮮の脅威を
いたずらに騒ぎ立てる者は、北朝鮮の軍事的な脅威を軽減させるか
抑止するための具体的な議論をともなわない限り、「北朝鮮の手先」
同然だということです。(p230)
・日本は島国・・・敵がどこから上陸するかを問わず、上陸した敵の裏を
かいて味方を逆上陸させる能力が必要です。・・・全輸送艦艇がフル稼働
しても1度に約1万2000人しか運べず、島嶼国家としての作戦能力はないに
等しい・・・海上自衛隊は、アメリカと組んで始めて完全な能力を
発揮するわけです。(p49)
・米海軍が日本に置いている燃料は、アメリカ本土以外では世界最大規模だ。
米陸海空軍と海兵隊が日本に置いている弾薬も、アメリカ本土以外では
世界最大だ。日本にある通信傍受施設も世界最大級なのだ。(p101)
・日本で米軍が事件や事故を起こすと、アメリカはただちに最高の顔ぶれで
謝罪する。ほかの同盟国ではありえないことだ。日本に代わる同盟国が
存在しないからで、アメリカの謝罪は、彼らから見た日米同盟の重要性を
象徴している。(p123)
▼引用は、この本からです。
「日本の戦争力」小川 和久、アスコム(2005/11)¥1,680
【私の評価】★★★★☆
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