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「巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」」渋澤 健 :88点, 渋澤健 


巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」」渋澤 健、講談社(2007/4)¥1,575
【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・渋澤 健(しぶさわ けん)

 1961年生まれ。渋澤栄一の5代目の子孫。
 小学校2年生で父の転勤で渡米。
 83年テキサス大学を卒業。87年UCLA経営大学院を修了、MBA取得。
 その後、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、
 ヘッジファンドのムーア・キャピタル・マネジメントなどを経て、
 2001年投資コンサルティング会社シブサワ・アンド・カンパニーを設立。


─────────────────

●私は日本の経営者の巨人としては、
 渋沢栄一と松下幸之助が思い浮かびます。

 渋沢栄一は、明治初期に500社もの企業の設立に関係し、
 日本近代国家の基礎を作った偉人です。

 ・王子製紙、東京海上保険、日本郵船、清水建設、東京電力、
  東京ガス、東京石川島造船所、帝国ホテル、東京製鐵、
  札幌麦酒会社、帝国劇場(現東宝)、日本興行銀行・・・(p22)


●その教えは、松下幸之助と共通点があるように感じました。

 それは、営利事業というものは、個人の活動ではあるものの、
 実際には公的なものであるという意識です。

 ・個人を利すると共に
  国家社会も利する事業なるや
  否やを知ること・・・(p186)


●そして、理想を持ち、着実に実行していく。

 こうした成功法則の基本は、
 当然のこととして書いてあります。

 ・自分が信じぬことは言わず、
  知った以上は必ず行うという念が強くなれば、
  自然に言語は寡黙になり、
  行為は敏捷になるものである。(p60)


●また、松下幸之助は、理外の理といって、
 説明しにくいのだけれども、
 現実はそうなっているという知恵を
 経営者は持たなくてはならないとしていました。

 この本でも、「ゆっくり急ぐ」というような、わかったような
 わからないようなことばがでてきます。

 渋沢栄一には、その理外の理を
 数多く知っていたのではないかと感じました。

 ・真似はその形を真似ずして、
  その心を真似よ。(p44)


●もはや渋沢栄一に会えない以上、こうした本で、
 渋沢栄一の考え方を学ぶのは貴重だと感じました。
 ★4つ(88点)とします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・およそ目的には、理想が伴わねばならない。
  その理想を実現するのが、人の務めである。(p46)


 ・世人は、一もニもなく彼を順境の人と思うであろうが、
  実は順境でも逆境でもなく、
  その人自らの力でそういう境遇を作り出したに過ぎない。(p94)


 ・すべて世の中の事は、
  もうこれで満足だという時は、
  すなわち衰える時である。(p96)


 ・何事にも熱情なき人がある。・・・
  その種の人が多くなれば
  すなわち国は必ず滅ぶ。(p198)


 ・金はそれ自身に善悪を判別するの力はない、
  善人がこれをもてば善くなる、
  悪人がこれをもてば悪くなる。(p238)


▼引用は、この本からです。

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
渋澤 健
講談社 (2007/04/19)
売り上げランキング: 4778
おすすめ度の平均: 5.0
5 富とは、生きざまそのもの

【私の評価】★★★★☆(88点)


■関連書評■
a. 「経営心得帖」松下幸之助
【私の評価】★★★★★

b. 「続・志のみ持参」上甲 晃
【私の評価】★★★★★


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