「インテリジェンス武器なき戦争」 :85点, 佐藤優, 手嶋龍一
【私の評価】★★★★☆(85点)
■著者紹介・・・手嶋 龍一
外交ジャーナリスト、作家。
NHKワシントン特派員として「たそがれゆく日米同盟」「外交敗戦」
を執筆。ハーバード大学国際問題研究所、ドイツのボン支局長、
ワシントン支局長を経て、2005年独立。
■著者紹介・・・佐藤 優
英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、その後在ロシア日本大使館勤務。
モスクワ国立大学哲学部で弁証法神学を講義。
2002年、背任と為計業務妨害の容疑で逮捕され、現在起訴休職中。
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●情報(インテリジェンス)の世界で注目をあびる
元外交官とジャーナリストの対談です。
諜報についてはほとんどテレビや新聞では
書かれませんので、興味深く読みました。
●まず、トヨタで設計データを盗んだ企業スパイがいたように、
あらゆる国家が情報を集めているのが現実です。
日本でも政治家の盗聴事件などがときどき
表に出ますが、これは氷山の一角なのでしょう。
・ありとあらゆる都市で、ほとんどの要人の電話は盗聴されている
と考えたほうがいい。例外はワシントンだけでしょう。あそこの電話を
盗聴していると、すぐに逆探知されてしまう(佐藤)(p18)
●そのネットワークは、政治家、官僚、民間企業、ジャーナリスト・・
あらゆるところで活動しているようです。
・上海の総領事館が中国当局から脅迫されて自殺したなら官邸に
報告して然るべきなのに、それもしない。・・・弱みを握られて
いるヤツが外務省幹部にいるんでしょうね(佐藤)(p156)
●佐藤氏の持論は、経済力に応じたインテリジェンス能力を
日本は持っているものの、それを生かしきれていないというものです。
日本には、仕事を中断して、勉強する、充電する
といった仕組みが少なすぎるのです。
日本の能力を生かしきるためには、
人材育成の仕組みが必要であるというのがお二人の結論でした。
・ジャーナリストになると、夜討ち朝駆けで疲弊していく。
充電する機会がほとんどない。(手嶋)(p201)
●この本自体がお二人の工作活動の一つかもしれませんので
鵜呑みにはできませんが、知らない世界があることは
よくわかりました。
日本でも専門の対外情報機関を作ろうという話もありますので、
この関係の勉強もしていきたいと思います。
★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ヴァチカン市国は、隠れた情報大国です。・・・その
インテリジェンス能力にはいまも侮りがたいものがある。(手嶋)
ヴァチカンは怖いですよ。・・・モスクワでもすごい仕事を
していますし。(佐藤)(p89)
・私はロシアの仕事をしていたとき、日商岩井と三井物産を非常に
重視していました。この二つの商社には、それぞれ基本哲学
があります。(佐藤)(p20)
▼引用は、この本からです。
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褒めあい
国際諜報小説を読みふけるような面白さだが、現実世界の出来事となると、、、。
■日本の外交の二人の巨塔による傑作!【私の評価】★★★★☆(85点)
■関連書評■
a. 「日本軍のインテリジェンス」小谷 賢、講談社
【私の評価】★★★★★
b. 「CIAは何をしていた?」ロバート・ベア
【私の評価】★★★☆☆
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