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「地球を斬る」佐藤 優 :80点, 佐藤優 

地球を斬る
【私の評価】★★★★☆(80点)


●この本は、鈴木宗男氏と共に外務省から排除された
 佐藤優氏が、分析官の視点で国際情勢を解説した一冊です。

 佐藤優氏は、すでに外交の舞台では一度死んでいますので、
 本音の話が多いと感じました。


●外交、諜報の世界において本当の情報は、
 なかなか見えてきません。

 なぜなら、新聞、テレビ、雑誌などのマスコミは、
 プロパガンダの一部だからです。


●ただ、諜報の世界でも、七、八割は公表されている情報を
 集めて分析することから得られているらしいので、

 世論操作の手段である新聞などの論評(意見)は無視して、
 その事実だけを確認・分析することで、
 ある程度の事実が見えてくるはずです。


●例えば、イギリスでロシア連邦保安庁(FSB)の元中佐
 リトビネンコ氏が放射性物質で暗殺されましたが、
 この真相は永遠にわからないと思われますが、
 事件をどう見るかということは大切だと思います。

 ・諜報業界での暗殺は現在も交通事故、自殺の形で
  処理されることが多い。薬物暗殺などという、確実に捜査に
  発展するような手法は避ける。(p201)


●表面的、感情的になりやすい外交・国際関係について、
 一つの視点を与えてくれる良書だと思います。
 新聞を毎日読んでいる人にお薦めします。★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・「領土問題とは、日本固有の領土が外国に不法占拠されている状況を本来
  の状態に戻す」ことだ。従って、日本が実効支配している尖閣諸島を巡る
  領土問題は存在しないのである。・・・中国が尖閣諸島やその周辺のガス田
  開発について何か言ってきても、難癖の類として一切無視することだ。(p49)


 ・北朝鮮が日本に対するテロ攻撃を仕掛ける場合、
  貯水池、原発、新幹線などが標的になるのは明白だ。
  十分な対策をとるべきだと思う。(p236)


 ・インテリジェンスの世界で常識になっているイランと北朝鮮の
  大量破壊兵器(核兵器、弾道ミサイル)分野での協力についての
  問題意識が日本外交においてはあまりに稀薄である。・・・
  日本外務省はなぜかイランに対して甘い。(p91)


▼引用は、この本からです。

地球を斬る
地球を斬る
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佐藤 優
角川学芸出版 (2007/06)
売り上げランキング: 331
おすすめ度の平均: 4.5
5 外交・国際関係の裏(真)の部分が分かります
3 私は春秋左氏伝の注釈として読みました
5 教養本

【私の評価】★★★★☆(80点)


■著者紹介・・・佐藤 優(さとう まさる)

 1960年生まれ。1985年同志社大学大学院修了。
 ノンキャリアの専門職員として外務省入省。
 在ロンドン大使館、在モスクワ大使館勤務を経て、
 本省国際情報局分析第一課勤務。
 2002年背任容疑で逮捕。偽計業務妨害容疑で再逮捕。
 2005年執行猶予付き有罪判決を受けて控訴、棄却され、
 現在、最高裁に上告中。

─────────────────
■関連書評■
a. 「ボロボロになった覇権国家」北野 幸伯
【私の評価】★★★★★

b. 「中国の「核」が世界を制す」伊藤 貫
【私の評価】★★★★★

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