「老兵は死なず」野中 広務、文藝春秋 :
■著者紹介・・・野中 広務(のなか ひろむ)
1925年生まれ。51年園部町議に当選。
園部町長、京都府議、副知事を歴任し、
83年衆議院議員に初当選。
98年、小渕政権の官房長官、2000年森政権下で自民党幹事長。
2003年議員を引退。
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■首相退陣でゆれる政界ですが、今日は、
2003年に引退した野中 広務の回顧録をご紹介します。
公共投資重視の政策には、同意できませんが、
政治家の考え方、見方がよくわかる一冊だと思います。
・大蔵官僚は確かに優秀だが、まず第一に財政の健全化を考える。
「まずは財政再建」が彼らの口ぐせだ。・・・経済が疲弊し、
中小企業の倒産が相次ぎ、自殺者が続出しても、それでも彼らは
財政再建という主張を変えようとしない(p36)
■特に、官房長官として支えた小渕恵三については、
意外な素顔を知ることができるとともに、
さらに、加藤紘一、田中真紀子、青木幹雄など、
現役政治家についての野中氏の論評を見ると、
はっきりいって浪花節的なものを感じました。
・「だめだっ。小渕恵三、あの激しい福田、中曽根の谷間で
対抗してきて、政治家を目指して三十何年。ここで下がるんなら
政治家をやめるっ。下がらないっ。」と言い切ったのだ。
その激しい気迫に、私たちは息をのんだ。(p64)
■こうした人たちが政治家として永田町に集まり、
役人と一緒に国を動かしているというのを知ると、
ちょっとしたパワーバランスで、
国の方針というものは変わってしまうのだなと感じました。
政治の実際をちょっとだけ垣間見れる一冊ということで、
★2つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・文部省は、「日の丸」「君が代」を教育現場に定着させることが、
勤務評定につながるのだと管理職に圧力をかける。とくに広島は、
被爆都市として戦後出発し、教職員組合への部落解放同盟の影響が
強いことから、「日の丸」「君が代」をめぐっては厳しい対立があった。
(p117)
・勇ましいことを言うのはたやすい。しかし、東京に核が打ち込まれる
覚悟でそうした発言がなされているか、もういちど吟味してほしい。
(p325)
・毎朝三十回の腹筋と朝晩の金槌を使った足裏たたきで、体にどこも
悪いところはない。・・・気力と体力が充実している今だからこそ、
あえて、現役を退く意味があるのだと考えた。(p11)
▼引用は、この本からです。
文藝春秋 (2005/12)
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もっと冷静に私たちも政治に参加しないと・・・
敵は小沢一郎から小泉純一郎に!
死んでも死にきれない政治家「老兵は死なず」野中 広務、文藝春秋(2005/12)¥660
【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■関連書評■
a. 「お笑い創価学会信じる者は救われない」佐高 信、テリー伊藤
【私の評価】★★★☆☆
b. 「とてつもない日本」麻生 太郎、新潮社
【私の評価】★★★☆☆
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