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「天皇家の財布」森 暢平、新潮社 :森暢平 

天皇家の財布 (新潮新書)
【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■去年、悠仁親王がご誕生したことで、
 女系天皇の議論は終わりになりましたが、

 天皇家のお金はどうなっているんだろう?という素朴な気持ちで、
 本書を読み始めました。


■内容としては、お金について調査したもので、
 天皇家のあり方、意味づけまで突っ込んでいないのが
 残念でしたが、

 たんたんと説明する皇室制度とお金の仕組みの中から、
 国会からの制限や、矛盾などがあり、
 戦後のGHQの圧力の幻影を見るような気がしました。

 ・天皇陛下から外国元首へのプレゼントは、公費(宮廷費)で用意する。
  ・・・国賓の場合、100万円単位の品が相手国に合わせて選ばれる。
  一方、外国元首から天皇陛下に贈られるプレゼントは、国有財産ではなく
  天皇家の私物になる。(p158)


■あくまで、皇室に係わるお金の話題だけですので、
 物足りない気持ちになりましたが、

 日本国民として天皇家をもっとしるために
 読んで損はない本だと思いました。★2つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・戦前、天皇家の土地、財産を都道府県に下賜したなごりが
  名前に残っている場合も少なくない。一例を挙げると、
  東京都の「上野動物園」の正式名称は「恩賜上野動物園」
  と言う。(p152)


 ・天皇家のお世話にあたる侍従職(定数78人)、東宮職(定数47人)
  で働く侍従、女官以下ほとんどの職員は国家公務員だが、
  これとは別に天皇家が私的に雇用している人たちがいる。
  「内廷職員」と呼ばれる25人である。(p68)


 ・宮廷費がオフィシャル(公的)マネーで、
  内延費、皇族費がプライベート(私的)マネーである。
  (p12)


▼引用は、この本からです。

天皇家の財布 (新潮新書)
森 暢平
新潮社 (2003/06)
売り上げランキング: 161797
おすすめ度の平均: 4.0
4 財布から見た生活の実態
4 「象徴」の生活
5 著者独自の視点

【私の評価】★★☆☆☆(67点)


■著者紹介・・・森 暢平(もり ようへい)

 1964年生まれ。毎日新聞社入社。
 社会部で宮内庁、警察庁を担当。
 2000年に渡米し、CNN日本語サイト編集長。
 現在は、琉球新報ワシントン駐在記者。

─────────────────

■関連書評■
a. 「帝王学―「貞観政要」の読み方」山本 七平、日本経済新聞社
【私の評価】★★★☆☆

b. 「幕末の三舟」松本 健一、講談社
【私の評価】★★☆☆☆


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