「「人望」のある人は「怒り方」がうまい」伊吹 卓、大和出版 :伊吹卓
「人望」のある人は「怒り方」がうまい―人に慕われる“人間的強さ”と“包容力”の方法
【私の評価】★★★☆☆(79点)
■「叱る」ことをテーマに考察したエッセーです。
ビジネスマンなら、部下を持った時点で、
「褒める」と「叱る」の使い方で、悩むことが多いでしょう。
・「怒るのは傲慢になった証拠である」というセネカの言葉に
出会ったことは、さらに大きな驚きであった。・・・
私は怒りっぽい性格であった。(p5)
■感情のままに、「褒めて」「叱って」も
問題のない人は幸福です。
多くの人は、「褒めて」「叱った」結果に対して、
悩み、後悔、反省しているはずです。
■部下への姿勢は、人それぞれに
個性があるため、絶対的な正解はありません。
唯一あるとすれば、
仕事の意義への確信であり、
仕事への真剣さであり、
仕事への熱意なのでしょう。
・王者の怒り・・・人のため、大義のために怒る。(p187)
■松下幸之助は、「冷徹に判断し、情をそっと添えよ」と
言いました。
それは、理屈が人の怒りを作り出し、
恨みを生むことを知っていたからでしょう。
・日本では「理屈をいうと角が立つ」という。・・・理屈を軽視したのは、
感情を重視したから・・・日本人と対照的な西洋人は、「議論をすること
が善である」と信じているから激しい議論をする。それは対立を生み、
怒りを生む。(p113)
■「怒り」「叱る」のテーマでは一流の一冊だと思いました。
★3つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「怒りは人をうまく使う時には役立つ」という人生訓は、セネカが宰相であり、
西洋人であったことからくる表現である。・・・人のために強く怒り、叱って
怒らせ、挑戦する心を湧き立たせる・・・怒りを脅しに使うのは愚かである。
それは、やはり恨みを買うからである。(p149)
・「経営学は教えられますが、経営は教えられません」・・・と言ったのは
松下幸之助さんである・・・やる気さえ出せば人間の能力は飛躍的に
伸びるものだという確信からきている。・・・やる気を出させるには
どうしたらよいのだろうか。そのいくつかの中に、「怒らせてやる気を
引き出す」というのがある。(p165)
・人間は単純なもので、自分では「よい」と思ったことばかりやっている
ものである。「よい」と思ってやっているから、それが他人に対して
「悪いこと」になっていくことにまったく気がつかないのである。・・・
「私」がやることはたいていの人にとって不満なのである。(p83)
▼引用は、この本からです。
大和出版 (1993/01)
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■著者紹介・・・伊吹 卓(いぶき たく)
1932年生まれ。60年に電通にコピーライターとして入社。
66年渡米。広告代理店20数社でセールス・アイディアを研究。
商売科学研究所所長。
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■関連書評■
a. 「叱り叱られの記」後藤清一、日本実業出版社
【私の評価】★★★★☆
b. 「5%の人を動かせば仕事はうまくいく」長谷川 和廣、すばる舎
【私の評価】★★★★★
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