「定年上手」森村 誠一、堀田 力、PHP研究所 :78点, 堀田力, 森村誠一
■作家の森村誠一氏と、検察高級官僚から福祉ボランティアの
世界に飛び込んだ堀田力氏の対談です。
対談ですが、お二人が自分の経験を
思いのままに語っていますので、
講演を二つ聞いているような感じでした。
内容としては堀田力氏の生き方、考え方が、
非常に印象的でした。
■人生80年と考えれば、60歳で仕事を引退するとしても、
まだ20年以上生きていかなくてはなりません。
そこに、自分らしい居場所を見つけることができるのか、
できないのかで、老後は大きく変わるはずです。
・自分の居場所が欲しいからです。・・・定年後に全く初めての
人間関係の中に入っていこうとする。みんな自分の居場所を
見つけるために、いろんなサークルや集まりに参加するわけです。
(堀田)(p35)
■堀田氏は、身を粉にしてサラリーマンとして働いたのならば、
引退後は、もう一度夢をみるべきであるとしています。
サラリーマン時代には、様々な"しがらみ"からできなかったことを
引退後には、できるというわけです。
・多くのサラリーマンは自分をすりつぶして生きてきました。・・・
スルメのままで人生を終えるのは何とも悲しいではありませんか。
だからこそ、後半期の人生では、もう一度夢を見ることが大切
なのです。(堀田)(p66)
■老後の話よりは、
堀田氏の思考法が勉強になりました。
検察の鬼といわれた知恵に★3つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私が法務省の官房長になった時、法務省の上の方の階に一室を
与えられました。・・・一人で部屋にいても何も楽しくないのです。・・・
仲間たちが、急に対等の人間として話してくれなくなる。(堀田)(p44)
・「この会にはあまり参加したくないな」と迷った時、前半期ならば
参加する方を選択すべきです。そこにはたくさんのビジネスチャンスと
貴重な人脈があるかもしれないからです。しかし後半期になれば、少し
でも迷いがあれば行くべきではありません。(堀田)(p211)
・何かを書こうと思い立ったら、まずは読まれることを意識すべきです。
読者を意識することによって、より分かりやすい文章を書く努力を
します。・・・これが文章上達のコツなのです。(森村)(p77)
▼引用は、この本からです。
PHP研究所 (2005/05/03)
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■著者紹介・・・森村 誠一(もりむら せいいち)
1933年生まれ。ホテルマンとして働きながら執筆を始める。
「人間の証明」「忠臣蔵」「新撰組」など著書多数。
■著者紹介・・・堀田 力(ほった つとむ)
1934年生まれ。大阪地検特捜部検事、東京地検特捜部検事、
ロッキード事件に係わる。法務大臣官房人事課長、最高検察庁検事、
法務大臣官房長などを歴任。1991年に退職し、
さわやか福祉財団を設立し、理事長を務める。著書多数。
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■関連書評■
a. 「堀田 力の「おごるな上司!」」堀田 力
【私の評価】★★★★☆
b. 「壁を破って進め」堀田力、講談社
【私の評価】★★★☆☆
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