「織田信長の経営塾」北見昌朗 :80点, 北見昌朗
■中小企業コンサルタントである著者は、
戦国武将に中小企業経営を学ぶという研究をしています。
この本では、現代の社長が織田信長に相談する形で、
アイディアとして面白く、内容もわかりやすいものになっています。
・人材に対する投資なくして発展はありえない。ただし、
予は有能な人材を積極採用する一方で、そうでないものは
ドンドン切り捨てる方針を貫いてきた。・・・
「人材を採用したから領地が増えた」のだ。(p82)
■時代が違えども、組織経営には共通したものが
あることがわかります。
人を育てることが事業拡大のキーポイントといわれますが、
戦国の時代もその点は同じようです。
・私は、企業はたびたび求人広告を打つべきだと思っている
緊急な必要性がなくても打った方が良い。出会いはどこにあるか
わからないのだ。求人広告費をムダ金と思ってはいけない。(p96)
■また、組織の長は、目標を示し、部下を育て、仕事を与え、
功ある者には賞を与え、罪をおかした者は罰することが必要です。
・人の心に火をつけるには、理想が要る。
予の場合は、それが天下統一というものだった。
(p41)
■企業経営だけでなく、日本の歴史にも興味をそそられ、
一冊で2度美味しい本でした。
そのアイディアに敬意を表して、★4つとします。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・軍団というものは大将がすべてを決めるのであり、独裁的で
よいのだ。家臣たちから意見を吸い上げたうえで、大将が決断する
のだから"衆知独裁"だ。・・・だから大将に沿わない人物は不用であり、
徹底的に排除するべきだ。(p99)
・どこの会社にも「幹部らしくない幹部」がいるものだ。・・・トップから
言われたことは一応やっているが、それ以上の仕事をしようとは思っていない。
・・・そんな「ぐうたら幹部」は問題だが、そういう人物をいつまでも
幹部として置いている社長はもっと問題だ。(p128)
・秀吉が部下に仕事をさせる前に、まず酒肴を振舞っている点が興味深い。
・・・アメをばらまきながら、同時にムチも入れようとする。「仕事
の手を抜いた者は敵の回し者とみなす」と言って回っている(p164)
・三十人という規模は、大将が一人で指揮すればよいのだ。
たった三十人しかいない家臣を掌握できない人物に、武将は務まらない。
家臣はその大将の一挙手一投足を見ているのだ。(p198)
・「日本は豊かな国だ」という錯覚を抱いている人もいるようですが、
もともと日本は何の資源もない国です。信長:それは危ない状況だ。
最近では、隣の明国も富国強兵をを進めているようだな。・・・
南蛮の国も、日本の冨を虎視眈々と狙っていると聞いている。(p206)
▼引用は、この本からです。
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着想としてグッド【私の評価】★★★★☆(80点)
■著者紹介・・・北見 昌朗(きたの まさお)
経営コンサルタント。戦国に学ぶ中小企業経営という
視点で研究を続けている。著書多数。
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■関連書評■
a. 「「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法」中山 裕一郎、フォレスト出版
【私の評価】★★★★☆
b. 「小さな会社が中途採用を行う前に読む本」北見 昌朗、東洋経済新報社
【私の評価】★★★★☆
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