「私の財産告白」本多 静六、実業之日本社 :93点, 本多静六
■大学教授として給与取りながら、
巨万の富を築き、退官後はその財産のほとんどを
寄付した本多静六氏のお金の考え方をまとめた一冊です。
私は、日本経営合理化協会の「私の財産告白」で既読でしたが、
たった1000円で再読できるのはありがたいことです。
■まず、お金を増やすためには、
核となるお金を貯める必要があります。
その手段は、天引き貯蓄とアルバイトです。
ただし、アルバイトは本業に良い影響を与える
ものでなくてはなりません。
・私は確信をもって人にすすめてきた。どんなに辛い思いをしても、
まず千円をお貯めなさい。・・・千円溜まれば、たちまち五千円貯まり、
五千円貯まれば間もなく一万円にはいとやすいことである。(p37)
■そして、その貯まったお金を投資していきます。
それはFXのような投機ではなく、
より確実な投資でなくてはなりません。
好景気のときには貯蓄をし、
お金が不足する不景気のときにこそ
思い切った投資をすることが肝要です。
(そういう意味では今が日本株投資のラストチャンスかも)
・投資戦に必ず勝利を収めようと思う人は、何時も、静かに景気の
循環を洞察して、好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には
思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返すよう私はおすすめする。
(p52)
■あくまで、お金というものは、
本業に打ち込む自分の生活を保障するものであり、
お金儲けが人生の目的ではたりえません。
自分の人生をかけるべきものを見つけた人こそが、
幸せといえるのでしょう。
・平凡人はいついかなる場合も本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。
一つのことに全力を集中して押しすすむべきこと。これが平凡人にして、
非凡人にも負けず、天才にも負けず、それらに伍してよく成功をかち得る
唯一の道である。(p206)
■お金の付き合い方と、仕事を通じた社会貢献が柱となっています。
まさに「先哲の知恵」とはこのような本のことを言うのでしょう。
文句なく★5つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・貯金とアルバイトで雪達磨の芯を作る。・・・新しく
積極的な利殖法を考えることである。それは断じて「投機」
ではない。・・・あくまでも堅実な「投資」でなければ
ならぬのだ。(p47)
・私は五十からの理想として、自分の確実に得られる年収を四分し、
その一分で生活し、一部を貯金し、一分を交際修養費に当て、
残りの一分を社会有用の事業に投ずる(p86)
・「天才マイナス努力」には、「凡才プラス努力」のほうが必ず勝てる
(p190)
・職業を道楽化する方法はただ一つ、勉強に在する。
努力また努力のほかはない。あらゆる職業はあらゆる芸術と等しく、
はじめの間こそ多少苦しみを経なければならぬが・・・一意専心努力
するにおいては、早晩必ずその仕事に面白みが生まれてくる(p187)
▼引用は、この本からです。
実業之日本社 (2005/07/10)
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わたしも真似事は、、、
ここまでやらないと金は貯まらない
【人生即努力・努力即幸福】【私の評価】★★★★★(93点)
■著者紹介・・・本多 静六(ほんだ せいろく)
1866年生まれ。大学卒業後、ドイツへ私費留学。
1892年東京農科大学の助教授となり、
「4分の1貯金」と「一日1ページ原稿執筆」を開始。
1900年教授となり、研究のかたわら投資により財産を築く。
1927年退官時に全財産を匿名で寄付。
その後も晴耕雨読の簡素な生活を続け、370冊の著作を残す。
1952年逝去。
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■関連書評■
a. 「冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見」J・R、日本経済新聞社
【私の評価】★★★★★
b. 「投資戦略の発想法」木村剛、講談社
【私の評価】★★★★★
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