「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」ジェームズ・R・チャイルズ、草思社

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
【私の評価】★★★☆☆(75点)


■この本では、20以上の大規模事故の経過と
 その原因が説明されています。

 ・海洋石油掘削装置オーシャンレンジャー沈没事故(1982年)
 ・スペースシャトル・チャレンジャー爆発墜落事故(1986年)
 ・ハッブル宇宙望遠鏡の主鏡研磨失敗(1990年)
 ・英国航空機の操縦席窓ガラス脱落事故(1990年)
 ・北海油田掘削プラットフォーム、ハイパーアルファの爆発事故(1988年)


■この本で説明される事例を読んでわかるのは、
 起こりえないようなミスの連鎖が
 実際には起こるということです。

 また、それを指摘する人がいても、
 必ずしもその指摘が採用されることはないということです。

 ・「乗務員のうちでもっとも安全に必要なのは、ずけずけとものがいえる
  腕ききの副操縦士だ」とタロウは言う。(p363)


■技術が巨大化し、その失敗が悲惨な結果をまねいてしまう今、
 それを管理する人間は、より保守的に判断し、
 安心・安全を考えなくてはならないのだと思いました。
 ★3つとします。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・Oリングのゴムに作用した寒気、いいかげんな接合部分の設計、
  支柱部分へのひずみの集中、このすべてが組みあわさって、
  チャレンジャーを墜落させるような穴があいたのだ。(p132)


 ・信じがたいほどの不具合の連鎖(p31)


▼引用は、この本からです。

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
ジェームズ R・チャイルズ 高橋 健次
草思社 (2006/10/19)
売り上げランキング: 2631
おすすめ度の平均: 4.5
3 それでも教訓を生かせない私たち
5 事故事例と防止事例
5 多くの事例から事故のエッセンスを導き出した書

【私の評価】★★★☆☆(75点)


■著者紹介・・・ジェームズ・R・チャイルズ

 1955年生まれ。米国の技術評論家。
 科学技術に関する記事を雑誌に寄稿している。

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■関連書評■
a. 「工場はなぜ燃えたか?」丸田 敬、エネルギーフォーラム
【私の評価】★★☆☆☆

b. 「失敗の本質」戸部良一、中央公論社
【私の評価】★★★★★


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