「冒険投資化ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行」 :93点, ジム・ロジャーズ
■クォンタム・ファンドで10年40倍という驚異的なリターンを
記録した伝説の投資家ジム・ロジャーズの一冊です。
37歳で資産を築き、引退したジムは、
ビジネス・スクールで投資を教えながら、1989年から2年間、
オートバイで彼女と世界一周旅行をしました。
そして、通過した国を観察しながら、
成長が期待できる国に投資しています。
■バイクでの世界一周旅行の記録としても面白いのですが、
やはりこの本の真の価値は、
資産を増やし続けてきた伝説の投資家の考え方がわかることでしょう。
将来を( 予想 )するのではなく、
将来が( 見える )まで調査し、
価格が割安で、成長すると確信した
国に投資しているのです。
・私の流儀は、その国の信用が確かなら、そこの取引所で
扱っているまともな株すべてを買うというものだ。(p34)
■今起こっていることを把握し、
過去に起こったことを理解することで、
未来を見通すことのできるのです。
しかし、未来を予測する仕事をしているファンドマネジャーでさえ、
株式市場の平均以上のリターンを達成するのが難しいのですから、
いかに、現実を理解するのが難しいということなのでしょう。
・優秀な大蔵大臣は、長い目で見れば様々な制約が海外の資本を
自国に引き寄せるものではないことを知っている。・・・
出来の悪い連中が次から次へと制約を設け、なぜその通貨を
誰も欲しがらないのかを理解できずにいるのだ。(p84)
■投資においても、歴史を学ぶことの大切さ、データの大切さ、
現地・現物の大切さのわかる一冊でした。
冒険書としても、投資の本としても面白い一冊です。
文句なく★5つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・できる限りこの世界の現実を見ることだ。
どのような仕事に就いていようと、世界を自らの目で見ることで
人生の成功がより確かなものとなる。(p6)
・ビジネス・スクールで教えている身でありながら、私は彼女に、
ビジネス・スクールは行くべきではない。時間の無駄だと、
生徒全員に言うのと同じことを言った。10万ドル以上の
出費になるのだから、それなら成功しようが失敗しようが、
その金をビジネスを始めるために充てた方がいい。(p21)
・世界中のどの国の例を見ても自国通貨の減価が
長期的によい戦略であったことはない。(p114)
・人間というものは、強制されなくては物事のやり方を
変えようとはしない。・・・それはまた、実際にそのような
改良をあえて実行する人間に容易に蹴落とされてしまうという
ことを意味する。(p188)
・対外援助の主たる副産物は悪い政権を支えるということなのだ。
対外援助が独裁者やその取り巻きに教えたのは、
いかにして彼らの国の生産性を高めるかということではなく、
どうやってそうした援助を手にするかということだった。(p245)
・私はすべての米国の友人に外国に預金口座を開設するよう勧める。
単に保険という意味でもだ。・・・過去二十五年を振り返って
明らかなのは、ドルの価値は大幅に下落し、他の主要通貨と
比べてまさに三分の一以下に安くなった、という事実なのだ。(p266)
・確実なチャンスが来るまで、金を銀行に預けてじっと待つべきなのだ。
・・・投資のコツはいかにして金を失わないかということにあるのだ。
・・・損失が命取りになる。(p293)
▼引用は、この本からです。
日本経済新聞社
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通貨の原則を知る
自己鍛錬の旅
あくまでも冒険記
エンターテイメント性、教養、実利の3点を併せ持つ
投資家は必読ですね。【私の評価】★★★★★(93点)
■著者紹介・・・ジム・ロジャーズ
1942年生まれ。ジョージ・ソロスと共同でクォンタム・ファンド
を設立し、10年で4000%を超えるリターンを実現。
(同時期の米国株式S&P500は50%の上昇。)
37歳で引退し、バイクと車で世界を二度旅して回る。
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■関連書評■
a. 「娘に贈る12の言葉」ジム・ロジャーズ、日本経済新聞社
【私の評価】★★★★★
b. 「冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見」J・R、日本経済新聞社
【私の評価】★★★★★
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