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2008年05月16日

「商売心得帖」松下 幸之助、PHP研究所 :84点, 松下幸之助 

商売心得帖 (PHP文庫)
【私の評価】★★★★☆(84点)


■松下幸之助の心得帖シリーズの
 「商売」についてまとめた一冊です。

 心得というだけあって、
 テクニック的なものはなく、
 あくまでも考え方、ものの見方を教えてくれます。


  ・商売や儲けを論ずるということは、実は国家社会を論ずるのと
   同じことなのです。・・・商売に身を入れていると、
   自然とお得意先と仕入先のことが気にかかってくる。(p95)


■お得意先へのサービス、値段のあり方、仕入れ、人材育成など
 あらゆる角度から基本的な心得がならんでいます。

 あまりに当たり前のことすぎて、
 「君は基本をちゃんとやっとるのか」と言われているようで
 逆に怖いという印象です。


  ・極端にいえば、一軒のお得意を守りぬくことは百軒のお得意を
   増やすことになるのだ、また逆に、一軒のお得意を失うことは、
   百軒のお得意を失うことになるのだ(p62)


■本としてはあまりに安いので、松下幸之助の入門編として、
 ぜひ買って読んでみていただきたいと思います。

 本の評価としては★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・仏教徒の方々の生活態度は、朝に礼拝、夕べに感謝といいますが、
   われわれ日々仕事に携わる者も、朝に発意、昼は実行、そして
   夕べに反省、こういう日々をくり返したいということです。(p4)


  ・たとえば“不景気もまたよし、不景気だからこそ面白いんだ”
   という考え方が、一面できないものでしょうか。(p108)


  ・長所を見ることに七の力を用い、
   欠点を見ることに三の力を用いるのが、
   だいたい当を得ていると思われます。(p142)


  ・国民の人心を回復させるためには、国民を保護すると同時に、
   やはり叱咤激励ということも必要ではないかと思います。
   そういうものなくして甘いことばかりいっていたのでは、
   人づくりはできないでしょう。(p159)


▼引用は、この本からです。

商売心得帖 (PHP文庫)
商売心得帖 (PHP文庫)
posted with amazlet at 08.05.17
松下 幸之助
PHP研究所
売り上げランキング: 8294
おすすめ度の平均: 4.5
4 経営者は従業員一人一人の“心根”に立つ
5 とても読みやすい。商売をするにも気持ちが大事。
5 珠玉の言葉

【私の評価】★★★★☆(84点)


■著者紹介・・・松下 幸之助(まつした こうのすけ)

 パナソニック創業者。

─────────────────

■関連書評■
a. 「人を見る眼 仕事を見る眼 松下幸之助エピソード集」PHP研究所
【私の評価】★★★★★

b. 「指導者の条件」松下幸之助、PHP研究所
【私の評価】★★★★★


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2008年02月26日

「戦わない経営」浜口 隆則、かんき出版 :83点, 浜口隆則 

戦わない経営
【私の評価】★★★★☆(83点)


■数千人の起業家を支援してきた著者が、
 教えてくれる起業のコツをまとめた一冊です。

 起業には、まず、「心」が必要です。
 人に役に立ちたいという「心」です。

 ・仕事は人に喜ばれること
  幸せを運ぶこと。
  経営は関わる人を幸せにする仕組み。(p53)


■しかし、「心」だけではうまくいきません。

 その会社のサービスが、社会のニーズと
 ぴったり合っていることが大切です。

 ・自分のビジネスのポジショニングマップを作成して、
  ぜひ、「戦いのない場所」「戦いの少ない場所」を、
  探してみてください。(p87)


■社会に求められる仕事を、一生懸命にやっていると、
 それを助けてくれる人が現れる。
 不思議ですね。

 ・もっともっと一生懸命に仕事をしたら、
  もっと自分らしくなれる。(p13)


■著者が、実際に試行錯誤して最後に残った結論(結晶)を
 教えてもらっているように感じました。

 シンプルでありながら本質を突いているので、
 ★4つとします。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・成功の反対が失敗と考える人が多いけど、
  成功の反対は、何もしないこと。(p79)


 ・「お客さんは大切な親友」だって思って、
  仕事をしていたら、
  なぜか、とうぜん、すべてがうまく流れ始めた。(p55)


 ・やったことは、
  例え失敗しても、20年後には、笑い話にできる。
  しかし、やらなかったことは、20年後には、後悔するだけだ。
  (マーク・トゥエイン)


▼引用は、この本からです。

戦わない経営
戦わない経営
posted with amazlet on 08.03.01
浜口 隆則
かんき出版 (2007/05/08)
売り上げランキング: 1094
おすすめ度の平均: 4.5
5 ビジネスと同時に人生についても考えさせられます
5 たくさんヒントもらいました。
5 幸せになるために

【私の評価】★★★★☆(83点)


■著者紹介・・・浜口 隆則(はまぐち たかのり)

 会計事務所、経営コンサルティング会社を経て、起業し、
 起業家をサポートするレンタルオフィス事業、会計事務所、
 ベンチャーキャピタル、起業家教育事業を行なっている。

─────────────────

■関連書評■
a. 「独立開業 絶対に成功する88カ条」戸田つとむ
【私の評価】★★★★☆

b. 「週末起業」藤井 孝一、ちくま新書
【私の評価】★★★☆☆


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2008年02月25日

「結局「仕組み」を作った人が勝っている」荒濱 一、高橋 学,光文社 :76点, 荒濱一, 高橋学 

結局「仕組み」を作った人が勝っている (Kobunsha Paperbacks Business 7)
【私の評価】★★★☆☆(76点)


■年収300万円以下の人が増えているそうですが、
 その一方で、数千万円の年収を得ている人たちもいます。

 この本では、「仕組み」を所有することで、
 数千万円の収入を得ている人を紹介してくれます。

 ・本書に登場する「仕組み」所有者たちは、例外なくハードワーカーであり、
  「仕組み」を作り上げるまでに数え切れないほどのトライ&エラーを
  繰り返しているケースが大半であった。(P11)


■紹介される「仕組み」の種類は、インターネットを利用したビジネス、
 ビジネスオーナー、不動産投資などです。

 これらすべては、サラリーマンでもやれる
 内容ですので、興味を持つ方は多いのではないでしょうか。

 ・サラリーマンを続けながら、  
  小さく始めるほうが、「仕組み」は作りやすい(p214)


■大切なことは、与えられる人から、
 与える人になるということでしょう。

 「与える仕組み」を作ることこそが、
 自分の収入となるわけです。

 ・僕自身、昔はひたすらお金を稼ぐことだけが目的だった。
  今はとにかく、自分が楽しみ、かつ人を幸せにするために、
  お金を稼ぎたい(甲田英司)(p168)


■人のやっていることを見てみると、
 いろいろと参考となることがあるはずです。
 ★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・父はこう言った。「じゃあ、お前はシュリーマンになれ」・・・
  実は私の父は50歳そこそこで会社を辞め、当時はすでに
  所有するアパートの賃料や株式投資から収入を得、自分の政治・経済
  に関する考えを本にまとめて自費出版するという活動に入っていた。(p22)


 ・「まず、情報を無料で提供する英語のWebサイトを開設して、
  世界中から客を集める。僕の戦略って全部そこからなんですよ。
  今は英語を日本語に訳す、翻訳サイトを運営しています。(p99)


 ・仮にSEO対策がうまくいき、集客できたとしても、購買に
  結びつけるのはなかなか難しい。そこで、富田さんは顧客をその機に
  させるために、サービス利用者からの感謝メールをときには顔写真付き
  でサイト上にいくつも載せている。(p104)


▼引用は、この本からです。

結局「仕組み」を作った人が勝っている (Kobunsha Paperbacks Business 7)
荒濱 一 高橋 学
光文社 (2007/07)
売り上げランキング: 2079
おすすめ度の平均: 4.0
4 指南書と侮れない
5 コンセプトがわかりやすい、週末企業家志望者の為の本
4 ニッチを探して即行動

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■著者紹介・・・荒濱 一(あらはま はじめ)

 1971年生まれ。私立高校教諭として3年間勤務後、単身、
 タイ・バンコクに渡る。現地で日系の広告代理店に就職。
 バンコクで1年、インド・ニューデリーで1年勤務した後、帰国。
 1988年よりフリーライター。


■著者紹介・・・高橋 学(たかはし まなぶ)

 1969年生まれ。1994年からライター。
 雑誌、インターネットで執筆活動を行なっている。


─────────────────

■関連書評■
a. 「独立開業 絶対に成功する88カ条」戸田つとむ
【私の評価】★★★★☆

b. 「週末起業」藤井 孝一、ちくま新書
【私の評価】★★★☆☆


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2008年01月25日

「織田信長の経営塾」 :80点, 北見昌朗 

織田信長の経営塾 (幻冬舎文庫 き 20-1)
【私の評価】★★★★☆(80点)


■中小企業コンサルタントである著者は、
 戦国武将に中小企業経営を学ぶという研究をしています。

 この本では、現代の社長が織田信長に相談する形で、
 アイディアとして面白く、内容もわかりやすいものになっています。

 ・人材に対する投資なくして発展はありえない。ただし、
  予は有能な人材を積極採用する一方で、そうでないものは
  ドンドン切り捨てる方針を貫いてきた。・・・
  「人材を採用したから領地が増えた」のだ。(p82)


■時代が違えども、組織経営には共通したものが
 あることがわかります。

 人を育てることが事業拡大のキーポイントといわれますが、
 戦国の時代もその点は同じようです。
 
 ・私は、企業はたびたび求人広告を打つべきだと思っている
  緊急な必要性がなくても打った方が良い。出会いはどこにあるか
  わからないのだ。求人広告費をムダ金と思ってはいけない。(p96)


■また、組織の長は、目標を示し、部下を育て、仕事を与え、
 功ある者には賞を与え、罪をおかした者は罰することが必要です。

 ・人の心に火をつけるには、理想が要る。
  予の場合は、それが天下統一というものだった。
  (p41)


■企業経営だけでなく、日本の歴史にも興味をそそられ、
 一冊で2度美味しい本でした。

 そのアイディアに敬意を表して、★4つとします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・軍団というものは大将がすべてを決めるのであり、独裁的で
  よいのだ。家臣たちから意見を吸い上げたうえで、大将が決断する
  のだから“衆知独裁”だ。・・・だから大将に沿わない人物は不用であり、
  徹底的に排除するべきだ。(p99)


 ・どこの会社にも「幹部らしくない幹部」がいるものだ。・・・トップから
  言われたことは一応やっているが、それ以上の仕事をしようとは思っていない。
  ・・・そんな「ぐうたら幹部」は問題だが、そういう人物をいつまでも
  幹部として置いている社長はもっと問題だ。(p128)


 ・秀吉が部下に仕事をさせる前に、まず酒肴を振舞っている点が興味深い。
  ・・・アメをばらまきながら、同時にムチも入れようとする。「仕事
  の手を抜いた者は敵の回し者とみなす」と言って回っている(p164)


 ・三十人という規模は、大将が一人で指揮すればよいのだ。
  たった三十人しかいない家臣を掌握できない人物に、武将は務まらない。
  家臣はその大将の一挙手一投足を見ているのだ。(p198)


 ・「日本は豊かな国だ」という錯覚を抱いている人もいるようですが、
  もともと日本は何の資源もない国です。信長:それは危ない状況だ。
  最近では、隣の明国も富国強兵をを進めているようだな。・・・
  南蛮の国も、日本の冨を虎視眈々と狙っていると聞いている。(p206)


▼引用は、この本からです。

織田信長の経営塾 (幻冬舎文庫 き 20-1)
北見 昌朗
幻冬舎 (2007/10)
売り上げランキング: 3796
おすすめ度の平均: 4.0
4 着想としてグッド

【私の評価】★★★★☆(80点)


■著者紹介・・・北見 昌朗(きたの まさお)

 経営コンサルタント。戦国に学ぶ中小企業経営という
 視点で研究を続けている。著書多数。

─────────────────

■関連書評■
a. 「「崖っぷち会社」が生まれ変わった3つの方法」中山 裕一郎、フォレスト出版
【私の評価】★★★★☆

b. 「小さな会社が中途採用を行う前に読む本」北見 昌朗、東洋経済新報社
【私の評価】★★★★☆


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2007年11月26日

「伝説のプラモ屋」田宮 俊作、文藝春秋 :80点, 田宮俊作 

伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫 た 45-2)
【私の評価】★★★☆☆(80点)


■中学生の頃、プラモデルといえば、
 タミヤの模型でした。

 他の会社のキットは、部品がぴったり合わない
 ことがありましたが、タミヤのキットは
 部品がきっちりと合う正確な製品だったのです。

 「いい仕事してますね!」
 ということです。

 ・設計に必要なのは一にも二にも愛情である。歴史的な重要性を知り、
  零戦にとことん惚れ込まないと優れた設計はできない。(p106)


■この本では、田宮模型の発展の軌跡と、
 現場での苦労がよくわかりますが、

 やはり、新しいものへを作って挑戦していったことが、
 発展の基礎となったようです。

  木型模型からプラスチック模型への挑戦、
 RC(ラジオコントロール)カーの開発から
 ミニ四駆の開発へと次々とヒット商品を開発しています。

 ・タミヤという会社の今日があるのは、76年から、電動RCカーを
  世界に先駆けて開発し、これが世界的に流行したことと、一億数千万台
  販売したミニ四駆の開発を手がけたことによる。(p285)


■模型とはいえ、ただの模型ではない。
 愛情と思い入れのある模型を作るところが、
 日本の製造業の真骨頂なのでしょう。

 今年の正月は、家族でプラモデルを作ることに
 決定して、★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・細部にこだわり過ぎて、必要以上にパーツが多すぎるキットは、
  組み立てる側にストレスをためてします。・・・模型の設計で
  一番肝心なことは、うまく省略することにあると私はいまだに
  考えている。(p44)


 ・私は、自分の目の黒いうちは自分が嫌いだと思う飛行機の
  模型は絶対につくらない。たとえば、B-29爆撃機が最たる
  ものだ。(p268)


 ・ゴーン氏が『ルネッサンス』という著作を出版したばかりだったので、
  サインをいただこうと本を差し出すと、「この本を書いたのは自分の
  ためじゃない。日産の社員のために書いたんだ」という。(p162)


▼引用は、この本からです。

伝説のプラモ屋―田宮模型をつくった人々 (文春文庫 た 45-2)
田宮 俊作
文藝春秋 (2007/05)
売り上げランキング: 68353
おすすめ度の平均: 4.5
4 タミヤの歴史が分かります
5 「1/48 フェアリー ソードフィッシュ MK.II」とか「1/32 零戦52型」とかつくってみたい
5 「世界のタミヤ」へ…その足跡

【私の評価】★★★☆☆(80点)


■著者紹介・・・田宮 俊作(たみや しゅんさく)

 1934年。大学卒業後、父・義雄が経営する田宮商事に入社。
 模型の企画・設計に携わる。77年より社長。

─────────────────

■関連書評■
a. 「マティーニ・イズム」毛利 隆雄、たる出版
【私の評価】★★★★★

b. 「オシムの言葉」木村 元彦、集英社
【私の評価】★★★★★


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2007年07月16日

「成功はゴミ箱の中に」レイ・ロック、ロバート・アンダーソン、プレジデント社 : 

成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者
【私の評価】★★★★☆(85点)


■著者紹介・・・レイ・クロック

 1902年生まれ。1984年没。高校卒業後、ペーパーカップの
 セールスマン、ピアノ弾き、ミキサーのセールスマンとして働く。
 1954年、52歳のときにマクドナルド兄弟と出会い、
 マクドナルドのフランチャイズ権を獲得、全米展開に成功。


■著者紹介・・・ロバート・アンダーソン

 アメリカ在住のライター、ジャーナリスト。


─────────────────

●マクドナルド帝国を作り上げたレイ・クロックの
 自伝です。

 52歳のレイ・クロックは、
 ミルクセーキ用のマルチ・ミキサーのセールスマンとして、
 アメリカ中を旅していました。


●ビジネスに悪戦苦闘していた彼がロスで出会ったのが、
 マクドナルド兄弟のハンバーガーレストランです。

 新しい商品を探していた彼は、
 すぐにマクドナルド兄弟とフランチャイズ権の
 交渉に入っています。

・・・ここから苦労が続きます。


●この本のレイ・クロックからは、
 なんとしても自分の求めるものを手に入れるのだ、
 という執念を感じました。

 彼は、ダートマス大学の卒業生に向かって
 起業家になる心得として、次のように言っています。

 ・あきらめずに頑張り通せば、夢は必ず叶う(p98)


●問題が続出し、それに立ち向かっていくレイ・クロックの姿に
 起業のダイナミックさを感じました。

 ここまで、マクドナルドが大きくなったのも
 成功への執念、人との出会い、適切な判断などの総合的な
 ものが、時代にマッチしたからでしょう。

 ・ばか野郎!景気の悪いときにこそ建てるんだ!なぜ景気が上向きに
  なるのを待たねばならない?そんなことをしていたらいまよりずっと
  金がかかるようになる(p246)


●最後に、この本は、実は目次が一番素晴らしいことに気づきました。
 目次だけでも感銘するアドバイスだらけです。

 経営者には必読の一冊ですので、★4つとしました。
 (あなたが経営者なら★★★★★)


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・1950年代後半には正社員を雇った。
  我々は彼らに夢を売り、できるだけ給与を少なく払った。
  そのことについて罪悪感はない。自分のための行為ではなかったからだ。
  我々の元に残った者は、現在、大きな成功を収めている。(p175)


 ・次なるビジネスチャンスを逃さないよう注意を払っていた。
  「未熟でいるうちは成長できる。成熟した途端、腐敗が始まる」
  これは私の座右の銘だ。(p16)


▼引用は、この本からです。

成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者
レイ A.クロック ロバート・アンダーソン 野崎 稚恵
プレジデント社 (2007/01)
売り上げランキング: 760
おすすめ度の平均: 4.5
4 フライドポテトが食べたくなる本
5 テンポがすごいです。
2 人の妻を横取りするとは

【私の評価】★★★★☆(85点)


■関連書評■
a. 「社長、「小さい会社」のままじゃダメなんです!」石原 明
【私の評価】★★★★★

b. 「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー
【私の評価】★★★★★

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2007年06月25日

「巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」」渋澤 健、講談社 : 


巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」」渋澤 健、講談社(2007/4)¥1,575
【私の評価】★★★★☆(88点)


■著者紹介・・・渋澤 健(しぶさわ けん)

 1961年生まれ。渋澤栄一の5代目の子孫。
 小学校2年生で父の転勤で渡米。
 83年テキサス大学を卒業。87年UCLA経営大学院を修了、MBA取得。
 その後、JPモルガン、ゴールドマン・サックス、
 ヘッジファンドのムーア・キャピタル・マネジメントなどを経て、
 2001年投資コンサルティング会社シブサワ・アンド・カンパニーを設立。


─────────────────

●私は日本の経営者の巨人としては、
 渋沢栄一と松下幸之助が思い浮かびます。

 渋沢栄一は、明治初期に500社もの企業の設立に関係し、
 日本近代国家の基礎を作った偉人です。

 ・王子製紙、東京海上保険、日本郵船、清水建設、東京電力、
  東京ガス、東京石川島造船所、帝国ホテル、東京製鐵、
  札幌麦酒会社、帝国劇場(現東宝)、日本興行銀行・・・(p22)


●その教えは、松下幸之助と共通点があるように感じました。

 それは、営利事業というものは、個人の活動ではあるものの、
 実際には公的なものであるという意識です。

 ・個人を利すると共に
  国家社会も利する事業なるや
  否やを知ること・・・(p186)


●そして、理想を持ち、着実に実行していく。

 こうした成功法則の基本は、
 当然のこととして書いてあります。

 ・自分が信じぬことは言わず、
  知った以上は必ず行うという念が強くなれば、
  自然に言語は寡黙になり、
  行為は敏捷になるものである。(p60)


●また、松下幸之助は、理外の理といって、
 説明しにくいのだけれども、
 現実はそうなっているという知恵を
 経営者は持たなくてはならないとしていました。

 この本でも、「ゆっくり急ぐ」というような、わかったような
 わからないようなことばがでてきます。

 渋沢栄一には、その理外の理を
 数多く知っていたのではないかと感じました。

 ・真似はその形を真似ずして、
  その心を真似よ。(p44)


●もはや渋沢栄一に会えない以上、こうした本で、
 渋沢栄一の考え方を学ぶのは貴重だと感じました。
 ★4つ(88点)とします。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・およそ目的には、理想が伴わねばならない。
  その理想を実現するのが、人の務めである。(p46)


 ・世人は、一もニもなく彼を順境の人と思うであろうが、
  実は順境でも逆境でもなく、
  その人自らの力でそういう境遇を作り出したに過ぎない。(p94)


 ・すべて世の中の事は、
  もうこれで満足だという時は、
  すなわち衰える時である。(p96)


 ・何事にも熱情なき人がある。・・・
  その種の人が多くなれば
  すなわち国は必ず滅ぶ。(p198)


 ・金はそれ自身に善悪を判別するの力はない、
  善人がこれをもてば善くなる、
  悪人がこれをもてば悪くなる。(p238)


▼引用は、この本からです。

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
渋澤 健
講談社 (2007/04/19)
売り上げランキング: 4778
おすすめ度の平均: 5.0
5 富とは、生きざまそのもの

【私の評価】★★★★☆(88点)


■関連書評■
a. 「経営心得帖」松下幸之助
【私の評価】★★★★★

b. 「続・志のみ持参」上甲 晃
【私の評価】★★★★★

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2007年05月30日

「外資系トップの仕事力」ISSコンサルティング、ダイヤモンド社 : 

外資系トップの仕事力」ISSコンサルティング、ダイヤモンド社(2006/9)¥1,575
【私の評価】★★★★☆


■著者紹介・・・ISSコンサルティング

 経営者、スペシャリストの紹介に特化した人材紹介会社。
 クライアントの98%が外資系企業。
 米国ロサンジェルスにもオフィスを持つ。


─────────────────

●人との出会いは貴重なものですが、
 この本では一度に外資系社長12名の話を聞くことができます。

 こうしてみてみると、上昇志向、自信、積極性、勤勉、実力志向など
 共通点があるように感じました。

 ・副社長になりたいとか、たくさん給料が欲しいとか、
  そういうことを考えたことはまったくないですね。・・・
  どれだけ自分の潜在力を試せるか、ということなんです。
  (藤森 義明)(p172)


●本人の能力が高いのは当然ですが、
 成長する段階で、人から助言を受けている人が
 少なからずいるようです。

 どのような先輩、同僚と一緒に仕事をしたのかということも
 その人の運命を変える力を持っているのでしょう。

 ・就職の時、父親がひとつだけ僕に言った言葉を今も覚えています。
  天下国家のための仕事を、社会のために役立つことをしろ、と。
  (安田 雄典)(p180)


●また、彼らの共通点は、結果を出し続けているという点。

 その職場を学ぶ⇒課題に取り組む⇒結果を出す⇒昇進する
 という流れを作っているようです。

 ・結果の出し方もわかってきました。たとえば、「六・十二・六の法則」。
  職場を移ると、最初の六ヶ月はまず覚える。次の十二ヶ月でそれをマスター
  して、変える必要があるところは変える。そして最後の六ヶ月でドーンと
  結果を出すんです。これでちょうど二年。(脇若 英治)(p239)


●MBA取得者ばかりなのが気になりましたが、
 この人たちは違うな、と思わせてくれる人選でした。

 トップになるには何か必然性があるはずです。
 それを感じ取りたい人にお勧めします。
 貴重なインタビュー集ということで、★4つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・部下にできないことがあったとき、黙っている経営者もいるかも
  しれません。でも僕は聞きます。どうしてできなかったのかと。
  それを明確にしないと、「思い」は出てこないと思うからです。
  ・・・ケンカをしない仲良し集団はダメです。(関口康)(p70)


 ・二十代はとことん勉強、三十代は自分のスタイルをつくる。
  四十代で勝負をかけて結果を出し、五十代で組織を任される。
  十年スパンで、そんな目標を立てていました。(山中 信義)(p204)


 ・私は在オランダ日本大使館に行くことになるんです。・・・
  官庁型の縦割り組織の弊害というのは、ちょっとショックでしてね。
  みんなはいいことを言うんですが、組織になるとおかしくなる。
  こりゃ日本ってヤバイ、と思った。(柴田 励司)(p30)


▼引用は、この本からです。

外資系トップの仕事力―経営プロフェッショナルはいかに自分を磨いたか
ISSコンサルティング
ダイヤモンド社 (2006/09/08)
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おすすめ度の平均: 4.5
5 等身大のトップの姿
5 プロ意識
4 たまに、ガツンと頭を殴られることもしないと、ね?

【私の評価】★★★★☆


■関連書評■
a. 「松下幸之助翁82の教え」小田 全宏
【私の評価】★★★★★


b. 「35歳から仕事で大切にしたいこと」村井 勉
【私の評価】★★★★★


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2007年04月20日

「松下幸之助の見方・考え方」PHP研究所 :87点 

松下幸之助の見方・考え方―ビジネスの王道はこうして歩め!
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PHP研究所 (2006/11)
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5 もう最高です。起業した人志す人読んでください!
4 やっぱり松下幸之助はすごい
【私の評価】★★★★☆87点


●松下幸之助の本を読むと、涙が出たり、
 体の芯が震えるような感覚に陥ります。

 それはなぜなのか?

 それは、松下幸之助のエピソードから、個を超越した公を考える
 松下幸之助の思想が伝わってくるからではないかと考えています。


●この本は、そうした松下幸之助の考え方を、
 社員が体験したエピソードや、松下自身の言葉によって、
 分かりやすく教えてくれる一冊です。

 現場にいく事務屋さんには、「工場の中に机を置け」
 という。

 販売課長には「会社を辞めて、しるこ屋になれ」という。

 突飛な発言のなかに、
 松下幸之助の真剣さが見えてきます。

 ・きみ、製造部長として事業部へ行ってくれんか・・・物づくりを
  勉強してもらうんやから、事務所あたりに机をもっとっちゃいかん、
  工場の中に机をもちこんで仕事をすることや(p53)


●松下幸之助は、成功の要諦は成功するまで続けることにあると
 喝破していますが、
 その努力は並大抵のことではなかったのでしょう。

 それは、部下にいかに成長してもらうのか、
 いかに自分の考えを伝えるのか、常に考えていたようです。

 ・きみが電熱担当の課長か・・・きみ、あしたから会社をやめてくれ・・・
  会社をやめて、しるこ屋になれ・・・まずあしたから何をやるか・・・
  しるこ屋の店主としても、毎日これだけの努力をせねばならない。
  きみは電熱課長として、何千円もの電化製品を売っている。だから
  しるこ屋の百倍、二百倍もの努力をしなくてはいけないな。
  そのことがわかるか。(p69)


●写真、イラストなどが入って、非常にわかりやすい一冊です。

 100万部以上売れて、100万人以上が感動しますように
 と祈りながら、★4つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・頂戴した利益は無意味にこれを使うわけやない。よりよき
  再生産のためにこの資金を使っていく。その一部は従業員の
  生活向上に回す。一つは設備に回す、一つはまた、社会へ
  還元していろんな寄与にもする。・・・そういう尊い使命が
  あるために、利益を求めるということが許されるわけである。(p35)


 ・PHP研究所を創設した・・・戦後の・・・道徳の乱れ、人心の荒廃
  ・・・“正直に、誠実に働いている人間が
  なぜこれほど苦しまなければならないのか。人間には本来、
  平和で幸せな生活を実現する力が与えられているはずである。・・・
  この世に物心一如の繁栄をもたらすことによって、
  真の平和と幸福を実現する道を探求しよう“(p24)


 ・困っても困らないこと。
  困難を困難とせずに、思いを新たに決意固く歩めば、
  困難がかえって飛躍の土台石となる、というのである。(p83)


▼引用は、この本からです。
松下幸之助の見方・考え方」PHP研究所(2006/12)¥840
【私の評価】★★★★☆87点


■関連書評■
a. 「若さに贈る」松下 幸之助
【私の評価】★★★★★

b. 「道をひらく」松下 幸之助
【私の評価】★★★★☆


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本のソムリエ公式サイト発行者の日記

2007年03月23日

「小さな会社が中途採用を行う前に読む本」 :83点, 北見昌朗 

小さな会社が中途採用を行なう前に読む本
北見 昌朗
東洋経済新報社 (2004/02/27)
売り上げランキング: 1732
おすすめ度の平均: 5.0
5 おすすめです
5 頼れる一冊
5 わかりやすく、読みやすい
【私の評価】★★★★☆83点


■著者紹介・・・北見 昌朗(きたみ まさお)

 1959年生まれ。1995年独立して北見式賃金研究所を設立。
 中小同族会社を対象にした賃金・人事コンサルタント業を始める。


─────────────────

●どのような企業も、創業時は中小企業であり、
 その規模に応じた適切な賃金・人事を行っていく必要があります。

 この本は、中小企業であった事例を示しながら、
 中小企業のレベルに応じた賃金政策や
 人事のあり方を提言してくれます。


●やはり身につまされるのは、賃金政策でしょう。

 中小企業とはいえ社長となれば従業員の人生を
 あずかる身です。

 従業員を満足させつつ、会社の発展も妨げない
 レベルを決めていく必要があります。


●また、会社を大きくしていくためには
 中途採用を行っていく必要がありますが、

 こうした人を採用するときに、
 副作用として色々なトラブルが発生するようです。

 ・大手と中小企業とでは、幹部の働き方が違います。中小企業に
  おいては、幹部はプレイングマネジャーであり、自ら現場で
  率先垂範して働くべき人です。(p151)


●特に中小企業では、大企業のように余裕がないことから
 ちょっとした失敗が企業の存続にも影響します。

 そうした失敗を事前に防ぐためにも、
 こうした本が必要なのでしょう。


●中小企業向けの実用書が少ないなか、具体的な事例を示し、
 著者の考え方を示してくれる貴重な本だと思います。

 中小企業の社長さんの苦労を感じつつ、
 実用に耐える本ということで★4つとしました。
 (あくまで中小企業向けです)


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・単純作業は非正規従業員でこなすべきだ!(p20)


 ・私は「30歳までは生活給重視で、30歳過ぎたら実力主義で」
  と考えています。(p94)


 ・必要以上の時短は、従業員のためにならない(p102)


 ・A社の社長は、C氏を雇用するときに“年俸制”を採用しました。
  問題は、この“年俸制”という概念です。それは次のように
  2種類あります。正規従業員型・・・契約従業員型(p128)


▼引用は、この本からです。
小さな会社が中途採用を行う前に読む本」北見 昌朗、東洋経済新報社
(2004/02)¥1,680【私の評価】★★★★☆83点


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