お金だけが知っている |邱永漢
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PHP研究所 (2003/11/22)
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広い視野で世界を見てます。●邱永漢氏の本にしてはまじめな内容というと失礼ですが、本格的に経済、
社会をどう読むのか、どう理解するのかについて書いた一冊です。
●とくに圧巻なのは、2年前平成15年4月の時点で、原油の50ドル突破
の可能性を指摘しているということでしょう。
●私も勉強のためにドル・ユーロを定期的に買っていますが、実際に国際的
にビジネスを手がけ、世界を飛び回っている邱永漢氏の経済を見る視点は
鋭いものがあります。
・二十一世紀は喧嘩外交の世紀になると私は見ているが、口数が多ければ
勝負に強いということでもない。為替レートがいちばん正確なバロメー
ターになるから、為替レートを正しく判断できる人が時代の優れた予言
者であるということになる。(p237)
●邱永漢氏が政治家として大成していれば、日本の現在も違ったものに
なっていたかもしれないと思うのは私だけでしょうか。
・私はODAやOECDの財政資金が年々増えつづけるのを見て、
日本が発展途上国に援助することには反対ではないが、はたして
これらの資金が有効に使われているかどうかチェックする必要が
あると書いたことがある(p104)
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・よく日本は外交下手だから、中東から石油が手に入らなくなるのでは
ないかと心配する声を聞く。日本の外交下手は事実だとしても、お金
さえあれば、石油が手に入らなくなる心配はまったくないだろう。
(p41)
・グローバル化とともに資源は武力で確保するものから、お金で買える
ものに変わってしまった。お金さえあれば欲しい物は何でも買える。
(p145)
・まず第一にいえるおとは、戦争は仕掛ける側にとっても、仕掛けられる
側にとっても、お金のかかる引き合わない事業になりつつあることで
ある。・・・戦争のやり方も変わったが、戦争はいよいよ引き合わない
社会制度の一つということになってしまった。これも人間が少しは利口
になった証拠だろうか。(p200)
・言葉を覚える早道はそういう環境に身を置くことだから、学校を
出たら、そのまま外国の大学へ勉強に行く道を選ぶ。(p76)
・どこがこの次の経済大国になるかは、ヒトよりカネのほうがよく
知っている。カネはどこに行けばお金が儲かるかを本能的に知って
いるからだ。(p172)
「お金だけが知っている」邱永漢、PHP研究所(2003/11)¥1,365
(評価:★★★☆☆)
読んでいただきありがとうございました!
